インドネシア人はなぜ老後を心配しないのか

古い話ですが、昔、アメリカに住む日本人と、日本に住む日本人はどちらが長生きしたかという実験の話を思い出しました。食べ物は同様のものを食べたのに、日本にいる日本人の方が長生きしたそうです。実験のヒアリングや分析によれば、日本では、地域や隣人との信頼関係強く、社会性においてストレスが少なかったからだそうです。現代の日本はちょっと違うかもしれませんが、以下の関野吉晴さんの話を聞いても、人や地域の結びつきは大切だと実感します。個人的に、日本の田舎暮らしが理想的です。


「関野吉晴」
経済成長しなくてもいいといってしまうと経済学者に怒られてしまうが、私は、今の人たちの仕事を10割ではなくて、8割にすればいいと思っている。8割の収入にして、失業者に仕事を割り振れば良い。そして、人は基本的には自分で食べれるようにする。都市でも野菜などの食べ物は、地域や仲間で作れば良い。
インドネシア人は保険という存在を知らない。彼らは、大家族で住んでいるため、助け合いという精神が強く老後のことを心配しない。なぜ現代人が老後が不安なのかといば、地域の助け合いがなく、誰も面倒見てくれないと思っているから。お金だけがたよりなため、自分一人でためこまなければいけないと思っているからである。

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