ハロウィーンのコスチュームが人格を変える

心理学的にもメイクや衣装で人格まで変わるそうです。以下あるように、昨日のハロウィーンで警察官の衣装を着ていた人は暴力的な行動したり、強い気分になっていませんでしたか?アメリカのハロウィーンっていつもどこかで事件がありますよねー。実はコスチュームのせいなかもしれません。「哲也 雀聖と呼ばれた男」の漫画原作された方の本で、この本の印税で家を買ったそうです。漫画の描写を心理学で説明してくれて、かなり面白い本でした。漫画原作者とは思えず、心理学者じゃないなかと思うぐらい心理学に関して詳しい記載がありました。

人は見た目が9割

心理学では、実は人間が伝達する情報の中で話す言葉の内容そのものが占める比率は、7%に過ぎない。という研究結果がでている。男が美人に、女が二枚目の男に一目惚れをする。相手の性格やその他の要素は一切関係ない恋は存在する。「外見の威力」はそれほどまでに強力なのである。日常生活で言えば、しゃべる内容以前に、声やテンポなど「話のフィーリング」ともいうべき部分が、合っているかどうかも大きい。たとえば「場の支配力」。深夜討論番組での姜尚中さんは発言だけを丁寧に追ってみると聞かれたことに答えていないことも多い。ところが場を支配できる。鋭い目で、討論相手を見据える。低くドスの効いた声でゆっくりしゃべる。加えて、学者らしく丁寧にしゃべるから、貫禄が加わり、迫力に深みがます。こうした「言葉以外の情報」すべてをひっくるめて、「見た目」。内容より「誰が言ったか」の方が重要である。能力や人格は「見た目」に表れる。日本の国語の言語教育だけでなく、「言語以外の伝達」にもっと目を向けるべきである。見栄えと言葉、どちらを信じればいいか?私は見栄えの方が、その人の本質を表していると考える。メッキがはがれる「話し方」を勉強するより、一生使える「見栄え」を身につけた方が得だとも思う。

アメリカ人は、相手に「わからせよう」とする気持ちが強い。日本人はすくない。討論番組でも相手を説得する気があるように思えない。日本には、そもそも「わからせなくてもよいのだ」という伝統があるからだ。茶道、華道。「頼む。察してくれ」という気持ちなのである。人前で恥をかかせては、逆効果だという認識を持っている。

日本では、教師が、生徒が何かいいたいと察して、生徒に発言をさせるという「阿吽の呼吸」が一致する瞬間である。

ネット社会の原因で、話しかけるタイミングの悪い人が増えた。メールなど相手の都合など考えなくてもいい。自分の都合のいい時に「伝達」が済んでしまう。

学生が集中していないときなど、長い沈黙を作ることがある。「これはまずいな」とおっしゃべりをやめるのである。

「伝える技術」の最大の目的は、「好き、好かれる」の関係をつくることである。理にかなっていることをいわれても、この人に言われると「そうじゃないんだような」となる。

メイクや衣装で人格まで変わる。心理学的にも囚人服を来さられた人は、卑屈な態度を取り、看守の服をきさせると命令口調になる。警察官や軍人の衣装をきさせると暴力的な行動をさせやすい。

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