自分はこんなもんじゃないの心理

私も今の会社で転職して4社目です。3年おきにぐらい転職してますが、「すぐに退職する若者」セクションでは、耳が痛かったです。

自分はこんなもんじゃないの心理
最近の若者は「自分はこんなもんじゃない」という根拠のない自信を持っている。そう思うのは悪い事ではないが、問題なのは、それが現状を打破する行動につながらず、単なる言い訳になっている場合だ。自己分析や自分探しに明け暮れる。いつの間にか自己分析や自分探しの迷路にはまる。

「自分探し」から「自分づくり」への転換。どこを探し回ったって、本当の自分なんて見つからない。自分というのは探すもんじゃない。今ここにいる自分。それ以外に自分なんてない。その自分が、本来の自分じゃない、あるべき自分の姿と違うというなら、今ここにいる自分を変えていかなければならない。自分探しのうさん臭さに気づいて、そこから脱却するときなのではないか。

自分の能力を活かせて楽しい仕事を多くの若者が求めている事が調査からわかる。その「楽しい」という感じを遊ぶ楽しさと混同すると、どんな仕事に就いても「なんか、違う。全然楽しくない」ということにならざるを得ない。イチロー選手は、こうコメントしている。「楽しんでやれと言われるけど、僕はその意味がよくわらない。楽しむというのは、笑顔で野球をやることではなくて、充実感をもってやるもの。それにたどり着くまでには、楽しんでやるというような表現は、とてもできなかった。」

マスメディアの発達とともに、大人になりたくない若者や子どもが増え続けた。

他の国に比べて、日本の若者だけが、収入よりも仕事内容を重視する。

職場で習慣化しているやり方について、「そのやり方は、能率悪いんじゃないですか?、こうそればいいんじゃないですか?」とまだ仕事や職場の現状もわからないのに、現場を見下したような言い方をする「上から目線」

すぐに退職する若者といわれるが、その転職は逃げなのか、チャレンジなのか?

そこそこの生活ができる豊かさと自由がある。収入や物欲に対する欲求が乏しい。ハングリー精神がないといわれるが、実際にハングリーじゃないのだから、貧欲にもなれないわけだ。

好きな事もやりたい事もじっくり考えて探すようなものじゃない。どうしてもやりたいことがある人間は、生計のために断念しなければと思っても、諦めきれず、気がつくとやっているものだ。無理をして探さなければならないようなら、好きな事ややりたいことで仕事にできるようなものが、自分にはないと思わなければならない。

最近の若者は、塾やスポーツ教室で小さい頃から日々の生活の時間割がびっしり組み込まれ、計画的な生活をするのが当たり前になっている。道草を楽しむ心の余裕を失いがちだ。知らず知らずのうちに効率重視のが身に付いてしまう。大学でも「この科目は何の役に立つんですか?」と聞いてきたりする。これは効率重視の生活をしてきたことによる弊害だ。

「自分はこんなもんじゃない」の心理 「根拠のない自信」が人生を変える (PHP新書)

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