子供の素直な思い

震災のあった福島の小学5年生がはじめて書いた詩です。技法を使わない子供の思いがこまった詩です。何もたくらんでいない、言葉の力というものを感じる詩です。

「ありがとう。きくたしん」

文房具ありがとう。鉛筆、分度器、コンパス大切にします。
花の苗ありがとう。お母さんと植えました。花が咲くのが楽しみです。
うちわ ありがとう。暑い時に扇いでいます。
靴ありがとう。サッカーの時に蹴りやすくて一生懸命走っています。
クッキーありがとう。家でおいしく食べました。
参考書ありがとう。勉強これからがんばります。
図書カードありがとう。本をたくさん買いました。
焼きそばつくってくれてありがとう。おいしくいっぱい食べました。
教室に扇風機ありがとう。これで勉強はかどります。
応援の言葉ありがとう。心が元気になりました。
最後におじいちゃん見つけてくれてありがとう。さよならすることができました。

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