超訳 ニーチェの言葉

書評で本を紹介することはできますが、以下のニーチェの言葉にもあるように、書評では、著者の言いたい事が伝えられないことがあると思います。書評を信じずに実際に本を読む事がいいですね。 

超訳 ニーチェの言葉

本を読んだとしても、最悪の読者にだけはならないように。最悪の読者とは、略奪を繰り返す兵士のような連中のことだ。つまり彼らは、何かめぼしいものはないかと探す泥棒の目で本のあちらこちらを適当に読み散らし、やがて本の中から自分のつごうのいいもの、今の自分に使えるようなもの、役に立つ道具になりそうなものだけを取りだして盗むのだ。そして、彼らが盗んだもののみ(彼らが何とか理解できるものだけ)を、あたかもその本のなかみのすべてであるというように大声で言ってはばからない。そのせいで、その本をまったく別物のようにしてしまうばかりか、さらにはその本の全体と著者を汚してしまうのだ。

超訳 ニーチェの言葉