子どもと生きる・あまえ子育てのすすめ

本のタイトルの「子どもと生きる」という観点で、筆者の現代の子育に対して、疑問、反論しているところもありますが、イラっとせずに。本全体は、悩めるお母さんの子育て相談で、感動的な話もいくつかありました。

「子どもと生きる・あまえ子育てのすすめ」

お母さんの中には、結婚して子どもを産んだからといって、それまでの自分を崩したくないという人もいるようです。子どもが生まれる前と同じようにしたいと自分の存在感とかを求めたいというのもわかる気がしまが、子どもというのは、そもそも母親の時間を食いつぶして育っていくものなんです。

お母さんの中には、赤ちゃんを抱っこしても、テレビ、携帯、SNSなどを見て赤ちゃんを見ていない人がいますね。言葉のやり取り、応答をうまくできない母親が増えたように感じます。

今の子育て環境の中で、何を選ぶかが問われている。周囲が子どもを幼児教室などに通わせていると人並みにしてしていないと、まともな母親でないのかと思ってしまう。親が早期教育に引き寄せられるのは、競争社会で追い立てらていくからですね。のんびりと、愛情のものと友達と遊びほうけて過ごすのがなによりです。

子育ての社会的評価の低下。ごくふつうのマンションに住んでいるお母さんが、「子どもを泣かせると苦情がくるので、午前中は外へ行きます。雨の日は行き先がなくて、困って、車でぐるぐる回るだけ」。子どもが公園でボール遊びをしていたら、お年寄りから「ここはゲートボールするところだから」と言われた。地域社会で手助けをする態勢を整えることが大切です。

子どもと生きる・あまえ子育てのすすめ