関係を終わらせるための材料を探しまわっている

人の悩みは、お金、健康、人間関係に起因するということを聞いた事がありますが、アドラー心理学では、人間関係が人の悩みになると言っています。また哲学でもあると。以下概要ですが、本にはいろいろな例を紹介しながら解説されてます。例を読まないと伝わらないかもしれませんが、以下概要です。

嫌われる勇気
アドラー心理学ではトラウマを明確に否定します。「不安だから、外にでれない」のではなく、「外に出たくないから、不安という感情を作り出している」

あなたは「このまま」でいいのか。人は、いろいろな不満はあったとしても、「このままのわたし」でいることのほうが楽であって、安心するのです。「幸せになる勇気」が足りていないのです。いまの「ライフスタイルをやめる」ということです。「もう若くないから」「家庭もできたから」と言い訳をし始めるでしょう。あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているから。あなたは「あなた」のまま、ただライフスタイルを選び直せばいいのです。

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである。

不幸自慢をする人がいる。不幸であることによって、「特別」であろうとし、不幸であるという一点において、人の上に立とうとします。自らの不幸を武器に、相手を支配しようとする。そいういう人は、永遠に不幸を必要とするのです。

お前の顔を気にしているのはお前だけだよ

人は勝つ事によって、自らの力を証明したい。戦いに破れたものは復讐の段階に突入する。子供が非行に走ったり、不登校になったり、リストカットしたりすれば親は困る。親を困らされるために問題行動に出る。権力争いを挑まれたときは、絶対に乗ってはならないのです。人は、対人関係のなかで「わたしは正しいのだ」と確信した瞬間、すでに権力争いに足を踏み入れているのです。

人は「この人と一緒にいると、とても自由に振る舞える」と思えた時、愛を実感することができます。恋人や夫婦の関係では、ある時期を境にして相手のやることなすこと、すべてに腹が立つようになることがあります。これは、その人がどこかの段階で「この関係を終わらせたい」と決心をして、関係を終わらせるための材料を探しまわっているからそう感じるのです。相手は何も変わっていません。自分の「目的」が変わっただけです。

「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない。他者もまた「あなたの期待を満たすために生きているのではない」

「自由とは、他者から嫌われる事である」他者の評価を気に掛けず、他者から嫌われる事を恐れず、承認されないかもしれないというコストを支払わない限り、自分の生き方を貫くことはできない。幸せになる勇気は、「嫌われる勇気」も含まれます。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え