とらわれない生き方

悩める女性向けの人生指南書だそうです。日本で食べ物に困るほど貧困なり、またキューバーの貧困層を見てきたからこその筆者の言葉です。生活にも困っていないということなら、旦那を変えなくてもよいと。周りの生活水準に無理して合わせたり、周りの旦那と比べて不満をもつ時に、遠い国で食べ物に困って生活している人がいるのだということを考えさせられる本ですが。といっても旦那の不満は消えませんかね?

私も、インド、ブラジルなどでの貧困の人々と話をしましたが、実際にそのような人達と会ったり、話たりしないと苦しさが実感できなかったです。借金でお金が困ったことがない人には、お金に関してあまり気にならないかもしれませんし、食べ物に困った人でないと、食べ物のありがたみも薄れるのかもしれません。人から聞いてわかったつもりになっても、体験しないと本当にわからないことってありますね。

女性向けの本とタイトルにも書かれてますが、男性の方にも同じ事が言えるかと思います。

とらわれない生き方
生活水準にこだわるというのは、結局はみなさん、生活環境が変わる事を怖がっているんでしょうね。経済的にとても貧しい国に旅行などで行けば、お金が「幸せ」に直結しないことに気づかされるものです。お金があって生活水準が高ければ安心なんて、嘘なんですよ。多くのひとはそう思って生きていますが、お金の空しさ幸せをお金に頼る事の意味のなさを、一度でも肌で知る機会を持ったほうがいいです。

お金があったとしても、生産される物資がなければ買う事ができないという場所が世界にはあるわけです。お金がたくさんあったとしても豊かに暮らせるわけでもない。災害が起きた時なんて、買うお金はあっても食べ物はおにぎりすら手に入らないってことがあります。そいうした状況下では、生き残れるかどうかが最大の価値になります。

お金では賄えないものがあるという事実とともに、環境が変われば自然に生活も変えなければいけない、ということもまた真実だと思います。

「子供のことを忘れる」という勇気。子供のことを気にしすぎていたら、自分がいきいきと生きていることを表せなくなってしまいます。

「うちの旦那にはこうあってほしい」という願望は、理想のイメージであれ、周囲の具体例であれ、他と見比べるから生まれるものだと思うんですよ。一般的な例でよく思うのは、男性に対して理想を確立しすぎている女性が多いということです。「こういう生活が理想。そのためには夫はかくあらねば」と、自分の欠落点を夫に補ってもらおうとするから、間違える。だから女性は、自分と同じように男性を見ない方がいい。平等感を求めるから、男性のできないことが気になって不満が出てくるんです。人間という意味ではみんな平等ですが、男と女を均一視するのは無理があります。

同時に自分の予想通りに相手は動いてくれない事もするべきなんです。「変わらない生き物NO 1は人間の男」。男の人は変わりません。

男であればこうでなきゃ、ああでなきゃ、というのはやめましょうよ。男と女は明らかに分かち合えない部分があることを認めましょう。私は男女平等というのは基本ないと思っています。最初に人間ありきで、男の役割、女の役割というのは後天的に身につけた事。その枠の中で、一生懸命やろうとしている人達がいるわけです。

旦那を変えることより、あなたが行動してみる。生活にも困っていない。ということなら、今のままでもいいじゃないかと私なら考えます。もっと働いてほしいという不満なら、妻であるあなたが働いたほうがいいです。

とらわれない生き方 悩める日本女性のための人生指南書

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